「ジョイクックおくだ」の買い物支援サービスを体験しました。

無料の買い物支援サービス

 このサービスはお店までの足がなく、食料品の買い物にいけない高齢者を対象としたものです。送迎で回るコースは曜日や時間ごとにさまざまですが、月曜は2回、木曜は1回、金曜は4回の便があります。佐濃地区だけでなく、川上地区もサービス範囲に入っています。自動車を運転されない高齢者にとって、とても便利なサービスです。

演歌で迎えのお知らせ

 利用者さんは各集落の公民館やバス停に集合します。車がその場所に近づくと、奥田さんがカセットテープのスイッチをカチッとオン。すると、大きな音で演歌が流れ、地域の方に迎えが来たことを知らせます。曜日を間違えていたり、忘れていたりするかもしれないから演歌を流すそうです。利用者さん世代の好きな演歌を流すところに優しさを感じます。

楽しそうな買い物時間

 お店に到着すると、奥田さんはすかさず買い物カートを利用者さんのもとへ持っていきます。受け取った利用者さんは、順番に店内へ。各々食材を見て、購入するものをかごに入れていきます。メモを持参し必要なものを順序よくかごに入れていく方、利用者さん同士で買うか買わないか相談している方、買い物スタイルはさまざまで、皆さん束の間の買い物時間を楽しまれているようでした。

つづきます。

―ジョイクックおくだ―
昭和35年創業。前身の奥田商店から平成16年に「ジョイクックおくだ」として現在の場所に移転しリニューアルオープン。地域密着型スーパーとして地元民に愛されている。以前は町内に「おくだ号」という移動販売車を走らせていた。平成26年に車が古くなったことで一旦は廃業するも、その後10人乗りの送迎車で買い物客を迎えに行くというサービスを始めた。