機織りをされている女布の小國さんのところへ行きました。

ガチャンガチャンという懐かしい音

 以前、佐濃地区内を歩いていると聞こえてきた懐かしいガチャンガチャンという音。私が小さい頃は、下校中いろんな家から機織りの音が聞こえていたので、佐濃でそれが聞こえてきてとても懐かしい気持ちになりました。

 作業場に入ると一層大きくなる機織りの音。力織機にはさまざまな色の糸が無数に張り巡らされています。経糸に緯糸を通すことで出来る織物、興味深いです。

 

 

絵柄がとても美しい

 小國さんは機織りを先代から引き継いでもう50年続けておられ、奥様は嫁いでこられてから30年ほど機織りをされています。織っているのは西陣織で、帯を作っています。帯は一日30センチほど作ることができ、一週間に1本が出来上がります。いま製作中のものを見せていただきました。絵柄(図案)がとても細かく美しい。精巧で複雑なデザインほど時間がかかり高価とのこと。

 

ぎっしりと書かれた支持のメモ

 絵柄は送られてくるデータを機械が読み取ることで作られます。機械が自動で織っていきますが、色の変更は人が糸の種類を入れ替えないとできません。ですから入れ替えのタイミングと色糸の種類を間違えないようにすることが重要です。そのため機械に貼ってある紙には手書きでぎっしりと指示が書いてありました。それを見ても素人の私にはさっぱりわかりませんでした。

 つづきます。