佐濃地区小桑で「とま工房」を営んでおられるトマト農家小西さんのハウスを見学しました。

無農薬で育てるトマト

「とま工房」の小西さんは、7棟のビニールハウス内で水耕栽培によるミディと大玉のトマトを育てています。ビニールハウスは一棟66メートルあり、温度は28度ほどありました。最近の晴れた日の日中は暖房なしで夏のように暑くなるそうです。真夏と真冬の栽培は多くの燃料を消費するため避けているとのこと。春と初夏の年2回植えつけを行い、できるだけ無農薬で育てています。

見学させていただいたトマトの苗は2月末に植えつけたもので、黄色い花をつけ、下の方には青い実がなっていました。

ハチのおかげで実ができます

ビニールハウス内には、ハチがいて、花から花へ休むことなく飛び回っていました。クロマルハナバチといって、トマトの花の花粉を集めて、巣にいる幼虫に与えるそうです。名前のとおり姿は黒くて丸々として、何もしない限り攻撃性のない優しいハチです。忙しく飛び回って受粉の手伝いをしてくれていると思うと、愛おしく感謝の気持ちを持ちました。

 

トマトだけで作るトマトジュース

「もう35年ほどトマト農家を続けているが、毎年トマトの出来が違って楽しい」と小西さん。水耕栽培に切り替える前は、土壌栽培で、トマトときゅうりを育てていました。水耕栽培では連作障害がないことを知って、今のような年二回の植えつけを行うことにしたそうです。


 採れたトマトは主に京都市に出荷し、またトマトジュースでの販売もしています。トマトジュースはトマトのみで作られ、添加物は入っていません。トマトの風味と甘みが強く非常においしかったです。今ぐんぐん生長中のトマトは、GW頃には大きくなり赤く色づくそうです。

 小西さん、お話ありがとうございました。


― とま工房 -
農薬不使用で育て上げたトマトを使って、トマト100%で作る「赤の贅沢トマトジュース」を販売している。京都府京丹後市久美浜町小桑539-1 営業時間8:00~18:00